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ちょっといい話
2008年06月 の記事
2008年06月03日

心ってすごい

 関東は梅雨入り。気象庁の発表によると、平年より6日、昨年より20日早いとのこと。


 雨の季節に似合うのは、小さな傘を広げたような花をたくさんつけている紫陽花(あじさい)。6月に入っても最低気温が摂氏10数度で、札幌とさほど変わらない。札幌が暖かいのか、地球温暖化か…と札幌出身の店長は雨の降る交差点で信号待ちをしていて、歩道に咲く紫陽花に目を向けたのだった。


 5年前、店長になるチャンスをつかみたいと、札幌からチーフで関東に異動してきて1年で店長になった。「自分の手で幸運をつかんだ」と思った。


 出席者が180名くらいの関東の店長会議で、社長から店長の辞令交付を受けた時、感動で膝が震えたし涙もこらえたほどだ。


 店長初任の店舗は土地勘もなく、内心、よそ者のような感じでおそるおそる勤務していたが、よくよく聞いたら、チーフと社員の一人ずつが札幌出身だったり、パートさん、学生アルバイトさんの中にも北海道出身者がいて、日を追って打ちとけていった。


 それでも初任店長だから、張り切り過ぎて空回りするところもあって、年配のパートさんから「店長、飛ばし過ぎよ。一度に何もかも変えようと思わないで、一つ一ついきましょうよ。そうしたら、私達もついていけるから。店長、一生懸命だから私は好きだよ。店長のそういうところって」とアドバイスされ、肩の力を抜くことを教えられた。


 常連のお客様の顔もおぼえられるようになって、親しくご挨拶ができるお客様も増えていった。


 毎週、土曜か日曜のピーク前に、60歳を過ぎたご夫婦のお客様がお二人仲良く自転車で来店されていた。このお客様は窓側の外の景色がよく見えるお気に入りのお席があって、そのお席が空いていれば、どのフロアー係も「どうぞいつものお席へ」と親しみをこめてご案内したものだった。


 従業員に教えられることのほうが多かった日々、お客様のほうから親しく接してくださった日々もあっという間に2年が経ち、次の店舗への異動が決まった。


 週に一度は通い続けてくださっている人柄の良いご夫婦のお客様に「お会いできるのも来週が最後となりました。いろいろとご厚情を賜り新米店長だった私もどうやら巣立ちの時が来たようです。本当にありがとうございました」とご挨拶した。


 ご夫婦は「えっ?!」と言葉をなくし、しばしうつむかれたがすぐに「そうなんだ。新しい店に行っても、がんばんなよ。こっちこそ良くしてくれてありがとうよ。店長」と励ましてくれた。


 次の店も、まったく土地勘のないところであった。従業員の中に北海道出身者を探すこともなかった。どこに行っても”とんでんの仲間”がいるという安心感をしっかり持てるようになっていた。


 関東は北海道から遠いけれど、どこの店舗に行っても、”とんでんの仲間”は仲間なんだ、と自信を持って言えるようになった。


 店長2店舗目の店はあせらず、まず、小さなミーティングをさざなみのように繰り返した。自分のこともわかってもらいたいし、従業員一人一人のことも知りたい。心が通じ合えば、お願いしたいことは必ず通じる、と店長は今の自分の考え方を信じている。


 そして2カ月が経った日曜日のことだった。


 いつものようにフロアーで仕事をしていると、背中越しに「よう、店長久し振り! 元気でやっているかい?」と聞こえた。


 振り向いて驚いた。前任の店舗のあの常連のお客様だった。ご夫婦で。本当に驚いた。なぜってそのお客様は電車を2回乗り換えて、駅からタクシーに乗ってご来店してくださったからです。2時間も掛けて。


 ご主人はいつものおたのしみ膳、奥様は香膳をゆっくりお召し上がりになった。


 帰り際にお客様がまた声を掛けてくださった。


「店長に会えてうれしかったよ。とんでんが好きでね。今も月に4回はとんでんさ。今日、思い切って来てみたら来れたから。4回のうち1回はかみさんと二人でこっちに来るからさ。店長には世話になったものな」


 ありがたかった。うれしかった。この商売、奥が深いなあ。まずいよ、涙があふれてきて。


「店長、じゃ、また来るから」


「ありがとうございます」深々と頭を下げた。


 クラクションが鳴った。信号が青に変わって、後ろの車から鳴らされたのだ。そんなことがあったっけ…と店長は3店舗目の店舗に向かった。

2008年06月26日

土用の丑の日とは?

 昔から、『土用丑の日』にうなぎを食べるのが日本人の習慣になっていますが、この『土用』、『丑の日』って何なのでしょうか?


『土用』は本来、雑節の1つで、立春、立夏、立秋、立冬が訪れるまでの18日間のことを土用と呼び、年に4回あります。その中で夏の『土用』は、今の太陽暦で7月20日頃から、立秋前日の18日間を表します。


『土用』は、気の強まる時で、冬なら厳冬、夏なら酷暑で健康上危険にさらされる時期だと言われています。


『丑の日』とは、災難を受けやすいとされ、丑の方角の守護神が玄武という黒い神様だったため、「黒い物を食べる」というおまじないが考えられました。うなぎ、どじょう、ナスなど黒い物を食べたのが始まりと言われています。


 また『丑の日』の「う」からこの日に「うのつくもの」を食べると病気にならないという迷信もあったそうです。体力が落ち、健康面で不安定になる時期に、うなぎを食べるのはこのような理由があったのですね。


とんでんでは、美味しいうなぎメニューを各種ご用意しています。
是非、とんでんのうなぎを召し上がって頂き、暑い夏を乗り切りましょう!

夏はこれでしょう!

 ビールが日本に伝わったのは、鎖国中の江戸時代と言われています。

 享保9年(1724)オランダ商人と幕府の役人の間で交わされたやりとりをまとめた「和蘭問答」の中で「ヒィル」として記述されています。

 ビールの原料として使われるホップには「フェストロゲン」という物質が含まれており、これは女性ホルモンと同じ働きをするのだそうです。


 年齢とともに減少していく女性ホルモンを、「フェストロゲン」で補えるのです。


 女性ホルモンのバランスの乱れから起こる更年期障害、肩こり、冷え性など女性特有の悩みを改善する効果があると言われています。

2008年06月30日

黒ビール

 関東は梅雨となっておりますが、昔(数十年前)ほど、毎日のように鬱陶(うっとう)しい雨という感じではなく、6月末になっても週に一度きりしか雨は降っていません。


 それどころか日中はカッとお日様が暑いくらいで、「夏はやっぱりビールでしょ」というビール好きには「ビールが飲みたいなあ」と思わせてしまうほど変な空梅雨(からつゆ)のような日がつづいています。


 そしてビール党は、やっぱりジョッキ生がたまらなく恋しくなるのも夏です。


 自宅では慣れれば発泡酒も第三のビールもいける、という世のお父様方が増える中、暑くなれば、外では「自分へのごほうび」とかなんとか理由を付けてやっぱり冷えたジョッキ生の誘惑には勝てそうにないものです。


 筆者は高校まで北海道の旭川にいましたが、四十年前、東京の大学に進学したので、初めての東京の梅雨、夏の暑さには本当に参ったものです。


「夏負け」「夏バテ」「夏やせ」なんて言葉が季語のようにありました。今のようにエアコンなんてない時代ですから。最高のぜいたくは扇風機で、濡れタオルを首に巻いて団扇(うちわ)であおぐ、今でいうエコスタイルがほとんど。関東の夏の水道水はぬるく、田舎のポンプで汲み上げた冷たい地下水が恋しかったものです。


 学生時代の夏バテ対策は、学生食堂の安いカレーライスに生卵をつけること、食欲とお金があれば大学前の安い中華屋でレバニラいためを一週間に一度か二週間に一度食べること、食欲がなくて流動食だけしか受け付けないのなら、究極の夏バテ対策として、黒ビールに生卵の黄身だけを入れて黄身を潰さずにゴクリと飲み込むこと。


 その黒ビールを入手するのが大変でした。そこらの近所の酒屋にはありませんでしたから。今のような栄養ドリンクのない時代で神話、伝説、おまじないがまだ幅をきかせていました。それでも今よりとても満足することがいっぱいあった時代でした。


 その黒ビールが今は簡単に手に入りますし、生だって飲める時代です。


 芳醇(ほうじゅん)な香ばしい黒ビールののどごしは、けっこうくせになる味です。2杯目は、普通の生と半々に合わせたハーフ&ハーフにするのも今風(いまふう)です。


 夏の夜は車を置いて、お仲間、奥様、ご家族とさまざまなお話をしながら、エコで歩きながらご来店されると、ビールもゆっくりお楽しみいただけます。


 7月1日からは、人気のサワー類も北海道メロンサワー、ブルーハワイという新サワーもふくめ10種類でご来店をお待ちしています。


 おつまみも定番の「枝豆」「ソーセージ盛合せ」「とんでん特製いか塩辛」はじめ、「鮭の切り込み」「まぐろ竜田揚げ」「とりのなんこつ揚げ」「鮭とば」「はたはたのから揚げ」「ジンギスカンのから揚げ」「わかさぎのマリネ」「かすべの煮付け」という珍しい一品料理もそろえています。


 どうぞ、とんでんにご来店いただきまして、しっかり冷やしたおいしい生ビールでこの鬱陶しい夏の暑さに涼を取り入れてはいかがでしょうか。

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