
蝦夷鮑(えぞあわび)
今日から5月。ゴールデンウイークです。関東は雲ひとつない晴天の朝です。
5月は皐月(さつき)とも呼ばれ、その名のとおり関東の歩道では今、白と赤のサツキが咲き始めています。
和食レストランとんでんのお店の中でも、植栽にサツキを植えている店舗があり、お客様の目を楽しませていることでしょう、と想像しています。
数日前、帰宅途中のことでした。夜の午後8時ころでしたから、電信柱の街灯の明かりが届かないところは薄暗く、その道を、自宅の近所の方が両手にスーパーで買い物をした袋を重そうにさげて、ゆっくりと歩いていました。その方は毎年、おせち料理を購入していただいている方でした。
その方が両手の荷物をあまりにも重そうにして歩いていたので、車を停め、「お帰りですか。よろしければ、乗っていかれませんか」とお声を掛けました。
「ええ、いいんですか。それはありがたい」と言って、車に乗り込んできました。
そこからは自宅まで、車で5分と掛からないところでした。
「自転車に乗れないものですから」とその方が話し掛けてきました。
「ええっ、自転車に乗れなかったのですか」と私。
「いえ、いえ、医者から一生乗ってはいけないと言われているんです」
「ご病気でしたか。それはお大事になさってください。お声を掛けて良かったです」と言って、私はその方のおうちの前で車を停めました。
「いやあ、ありがたかった。今日は女房が出掛けていないものですから。本当にありがとうございました。助かりました」と車を降りられました。
そんなことがありました。
和食レストランとんでんでは4月8日から、北海道産、天然物の活「蝦夷(えぞ)あわび」メニューを提供しています。
そうです。2年前から、とんでんのおせち料理に盛り込んでいる、蝦夷(えぞ)あわびです。
鮑(あわび)は世界に100種類くらい生息していて、日本にはそのうちの10種類が生息し、食材として流通しているのが4種類だそうです。そのなかに蝦夷(えぞ)あわびが入っています。クロアワビの地方的変種で、冷たい海域で生息しているとされています。
蝦夷(えぞ)あわびは、昆布やワカメなどの海草類を好んで食べ、9センチの大きさになるのに5年も掛かるそうです。特に北海道産の蝦夷(えぞ)あわびは、味が濃いことで引き合いが多いとのことです。
ぜひ、和食レストランとんでんで、この蝦夷(えぞ)あわびの味をご堪能(たんのう)ください。
北海道産、天然物の活「蝦夷(えぞ)あわび」メニューは、活あわびの刺身、特選刺身、あさり汁とセットになった北海特選鮨、活あわびのにぎり鮨でございます。
5月11日(火)までのメニューですので、ご来店機会の多いこのゴールデンウイーク期間中にお召し上がりいただければ、とご案内申し上げます。
世界三大美果マンゴー
自宅の小さな庭に、10年前に札幌から持ってきたスズランが可憐な花を咲かせています。確実に増やしながら。野性は強いなあ、と感心します。
4月1日に入社した新入社員が、最初に経験する繁忙期の洗礼がゴールデンウイークです。
特にランチ、ディナーのピークタイムのキッチンでは、ベテランのパートさんの顔も緊張しています。お客様の注文数も多く、10分以内提供にこだわっていますので、真剣そのものです。
その中で、お店の新入社員には、毎年のように聞かされるこんなシーンもあるのです。
あるお店のキッチンです。一品ラインにいた、まだ完全に仕事の波に乗れない女性の新入社員が、オーダーのスピードについていけず、手が止まり、べそをかきはじめます。
それに気づいた女性のチーフが、鮨ラインのベテランのパートさんに何事かをお願いしています。「一品は私が引き受けるわ。あなたは鮨ラインにまわって」とチーフ。
自分の親の年齢と変わらないパートさんが新入社員に声を掛けます。
「どうしたの? 泣いている場合でないでしょ。お客様がお待ちよ」
「はい」べそが止まった。
「こっちにおいで。私のそばに。いい? 私のお手伝いをして」
「はい」少し元気になった。
「お鮨の軍艦だけつくって。軍艦、わかるよね?」とパートさんはてきぱきとお鮨を握りながら、顔を新入社員に向け、話している。
「はい。しゃりをくるっと海苔で巻いて上にネタをのせるものですね。つくったことあります」
「そう。私が、いくらが何個とか、とびっこ、うに何個とか言うから。まず、私がつくるから見て」
「はい」目が真剣になった。
「ほら、こんな具合」と、パートさんはゆっくりと見せてあげる。
「わかりました。やります」
「じゃ、さっそく、いくらを4個」
新入社員は慎重に、言われたとおり、つくります。
「上手。上手。できるじゃない。じゃ、次はとびっ子が4個」
「はい!」すっかり元気になった。
ステーションから「デザートに、マンゴーのご注文いただきました」という声が聞こえ、喫茶担当が「わかりました」とこたえる声も、新入社員の耳にもとらえられ、平常心を取り戻したようです。
日経新聞、5月1日付夕刊の『彩時季』欄に「三大美果/マンゴー」というタイトルを見つけました。
それによると、「世界三大美果」とは、筆者は見たことがない「チェリモヤ」(インカの時代から栽培され、手のひらにのる大きさ、緑色のふくろうのような表皮)、筆者も食べたことのある「マンゴスチン」(東南アジア原産)、そして、私ども和食レストランとんでんの季節のデザートメニューとして提供している「マンゴー」です。
「 ペリカンマンゴー」は、ペリカンのくちばしに似た形をしており、「イエローマンゴー」「ゴールデンマンゴー」とも呼ばれます。
良質のビタミンAを含み、果肉の濃いオレンジ色はベーターカロチンの色で、その量はびわの2倍、柿の15倍だそうです。食物繊維も多く、美容と健康にマッチした果物です。
とんでんのフィリピン産完熟マンゴーメニューは召し上がりやすくカットをほどこされたマンゴーそのものをはじめ、コラーゲン・ヒアルロン酸マンゴージュレ入りのマンゴージュースやフレッシュフルーツ盛り合わせ、マンゴーパフェ、かき氷のマンゴーミルク、そして、お持ち帰りマンゴーもご用意しております。
6月半ばころ、次の季節のフルーツ、北海道メロンにかわるまで、トロピカルな味をお楽しみいただけます。
マザーズ・デー
関東では、気品のある牡丹(ぼたん)が咲き始めました。
通勤の車の中で聞くFMラジオから、「間もなくマザーズ・デー」という言葉が耳に入ってきました。
札幌で、一人で家を守っている筆者の妻の母から「母の日の花、届いたよ~」とうれしそうな声で電話がありました。
実母はとうにこの世を去りましたが、この世に「母」と呼べるのは彼女だけです。先月の札幌出張の際も、ホテルは妻の実家で、彼女がホテルのオーナーですから、気兼ねなく、気持ち良く過ごせます。
その彼女が、転んでもいないのに足がはれちゃって、と言うので見たら
どうも妙で、掛かり付けの内科医院にすぐに連れて行きました。自分ではとてもゆっくり歩いているつもりなのに、振り返ると彼女は春風を受けながら、息を切らせるほど一生懸命、私の後をついてきていました。とても小さくなった彼女は、まるで少女のようでした。髪は白かったけれど。
診察をしていただいたら、老化によって血液の流れが悪くなっているということで、血液の流れを良くするお薬をいただいて、ひと安心しました。 その病院の帰り、「看護婦さんたち」、彼女は看護師という言葉が余りお気に入りではないようで、呼び慣れた看護婦さんという言い方しかしないのですが、「看護婦さんたち、あなたの顔が私によく似ているって言うのよ。うちの婿(むこ)さんですと言ったら、ええ、そうなんですかと驚いているのよ。まったく変よね」と、うれしそうなのでした。
母の日の起源は、アメリカ説で言うと、南北戦争中に、マザーズ・ワーク・デイズと称し、敵味方を問わず負傷兵に手を差しのべようと呼びかけた女性がいました。その娘さんが、亡くなった母親をしのんで、母親が日曜学校の教師をしていた教会で記念会を持ち、母親が好きだった白いカーネーションを贈ったことに始まります。
その翌年、生徒と母親達が集まり、最初の「母の日」を祝ったとされています。アメリカでは1914年に、5月の第2日曜日が「母の日」と定められ、祝日となっています。
それにならって、日本でも1949年(昭和24年)ころから、5月の第2日曜日と定められたとのことです。
和食レストランとんでんでは、母の日メニューをご用意しています。
「母の日セットみやび」は、お鮨(まぐろ・鮭・グリーンアスパラ・桜えび・厚焼卵)、天ぷら、刺身、土瓶むし、豆のサラダ、香の物、食前酒(梅酒ですが、ソフトドリンクにお取り替えできます)、そして4種から選べるミニデザート付きです。とてもバラエティーに富んだメニューです。
北海道の和食レストランとんでんでは、このほかに2品のメニューがあります。同じく選べるミニデザート付きの「母の日えびす」。お鮨(中とろ・えび・鮭・ほたて・うに・いくら)、茶わんむし、お味そ汁。
これに、そばをプラスする「母の日えびす・そば」です。
大好きで大切なおかあさんを囲み、ご家族で楽しいひと時を、おじいちゃん、おばあちゃんも一緒になってお過ごしになりませんか。
間もなく、マザーズ・デー、母の日です。
北海道産グリーンアスパラ
関東では黄色のモッコウバラが咲き始めました。ここ数年、モッコウバラを庭に植えるおうちが増えてきました。とげのないバラで、八重咲きで小菊のようにも見えます。花はひと月ほどしか咲きません。
札幌では、いま、黄色の水仙が満開。札幌の桜は、例年より5日遅れの5月9日(日)で、関東よりひと月遅れですが、札幌を春一色にするのは、やはり、桜。待ちに待った桜です。
ゴールデンウイークの繁忙期を経験した新入社員は、ますます力強く、すくすく伸びています。ゴールデンウイーク中、軍艦巻きで、お鮨の腕を上げた札幌出身の男性新入社員もいました。札幌のご家族にも、ここでお知らせいたします。
新入社員は、今が旬の北海道のアスパラのように、フレッシュで、しゃきしゃきっと育ちつづけています。
5月8日付の日経新聞夕刊『彩時季』に「初夏の淡緑アスパラ」と題して、初夏の旬を迎えるグリーンアスパラガスの紹介が載っていました。
そこには、アスパラガスは「ビタミンCやカリウムなどバランスの良い栄養素が豊富で、食物繊維も多く含む」と紹介されていました。
そこで、調べてみますと、アスパラガスは南ヨーロッパが原産で、日本には江戸時代に鑑賞用として伝わってきて、食用になったのは昭和に入ってからだそうです。
筆者は北海道旭川で育ちましたが、確かに、小さい頃、どこの花畑にも鑑賞用としてアスパラガスが植えられていました。和名はスギノハカズラ。ふわふわの細い枝が夏にはぶわっとひろがり、小さな薄黄色の鈴のような花が枝にぶらさがり、秋にはそれが緑色の玉に変わりました。
毎年、この時期、北海道産のアスパラは贈答用として日本全国で引き合いがあります。北海道のこの時期は、日中と夜の気温差が大きく、それがアスパラを甘くさせるとのことです。
疲労回復のドリンク剤のコマーシャルとしても、よく聞く、アスパラギン酸が含まれています。アミノ酸の一種で、うま味成分でもあります。
赤血球をつくるために必要な葉酸を含んでいるため、貧血症をやわらげる効果もあるそうです。
和食レストランとんでんで今、この旬の北海道産グリーンアスパラ(産地直送)をお召し上がりいただけます。5月下旬から6月初旬には、北海道産のホワイトアスパラにかわります。
ぜひ、甘くて、やわらかくて、シャキシャキ感を味わえる北海道産のグリーンアスパラのサラダを、和食レストランとんでんでお楽しみください。
気温も上がってきまして、生ビールのお供にもおすすめの一品です。
北海道産のグリーンアスパラは、「とんでんYahoo!店 Yahoo!ショッピング」でも好評発売中です。
栄螺(さざえ)
関東は、葉桜の色が目にやさしい季節です。
和食レストランとんでんでは、心からのおもてなしとして、お客様との会話を大切にしています。
そんな中で、関東のお店のお客様で「今はこっちに住んでいるけれど、とんでんさんとは、札幌でお菓子の時代からの、40年以上ものひいきでね。若い店長さんは知らんだろうが、創業期の10円まんじゅうだって私は知っているし、札幌でお鮨屋を始めたころのカウンターのなじみ客だったこともあるんだよ。だから、とんでんさんの看板を見るとなつかしくってね。こうしてお鮨も和菓子も楽しめるのは私の最高の心のぜいたくさ」と教えていただいたそうです。
うれしいですね。ありがたいお話ですね。
和食レストランとんでんでは、大好評だった「活蝦夷(えぞ)あわび」に代わって、5月12日から「活さざえ」がメニューに初お目見えです。
さざえの語源は、ささえ、小さな家を意味するほか諸説あるようです。 漢字では栄螺と書き、螺は、らせん状の貝を意味していますから、小さな貝と言えど、栄がついています。
さざえは、北海道南部から九州まで幅広く棲息しています。夜行性で、アラメ、ワカメ、カジメと言った海藻類を食べますから、噛むほどに磯の香りがひろがるのもうなずけます。
そして、貝類のうま味の特徴であるコハク酸が、「あわびの2倍」も含まれています。
肝臓の機能を強化するグリコーゲン、血圧やコレステロールを下げ、心臓機能を強化させるタウリン、味覚障害を予防する亜鉛などのミネラル類も多く含まれ、巻貝の中ではたんぱく質やカロテンが豊富で滋養強壮、疲労回復に効果があると言われています。
江戸時代の遺跡調査で、あわび、その他の貝類には焼き跡がないものが多いのですが、さざえには圧倒的に焼き跡が多く、古来、さざえは刺身だけでなく、壷焼(つぼやき)が好まれていたようです。
近海物の活さざえの刺身、刺身にできる新鮮なさざえの壷焼、いずれも580円(税込609円)という、お求めやすい価格です。
ぜひ、とんでんの「活さざえ」の味をお楽しみください。