
旬の鱈の白子(たち)
今日は今年一番の寒さとか。関東は日中摂氏5、6度なのですが、陽射しが強く、寒さをやわらげています。
60年以上も前のことですが、北海道の旭川で育ち、この寒い時期、朝、目覚めると掛けふとんの襟の、息をした鼻や口の付近に白い霜が付いていました。窓も、がりがりに凍って、霜の花が咲いていました。
そういう朝、石炭ストーブを燃やして、ちゃぶ台につくと、身も心も温めてくれたのが、母の味噌汁です。中でも、この時季の鱈の白子、北海道では「たち」という呼び名でしたが、口の中でふわふわと甘味がとろけて、極上の幸せを感じたものです。
鱈は、大口魚とも表記され、蟹、海老、ヤドカリなどの甲殻類もかまわず、何でも食べるそうで、100種類以上もの魚介類が胃袋から出てきた例もあるとか。文字通り、「たら腹食う」という語源にもなっているほどで、その白子ですから、美味しいに決まっているのです。
白子にはビタミンDが豊富にふくまれ、骨を丈夫にしてくれる、つまり骨粗しょう症や虫歯予防に良いとされていますし、パントテン酸も多く、疲労回復にも良いと言われています。確かに、たちの味噌汁を飲むと、元気になるように感じたものです。
和食レストランとんでんでは、関東は「真だらの白子」メニュー、北海道は「真だらのたち」メニューと銘打って、1月11日から提供しております。
「真だらの白子御膳」「白子の特選鮨・北海道そば」のお膳物が2種、「真だらの白子鍋」はじめ「真だらの白子ポン酢」「真だらの白子焼き」「真だらの白子天ぷら」「真だらの白子握り」「真だらの白子汁」の一品料理も豊富で、何度かご来店いただいて、ぜひ、全「白子」メニューの制覇(せいは)をおすすめいたします。
また、平日(月曜日~金曜日)は、「真だらの白子鍋」「白子鮨・北海道そば」「真だらの白子ポン酢」を感謝価格でお召し上がれます。
北北西の恵方
今年の冬は例年になく肌寒く感じます。1月になって、関東は3度、雪が降りました。1月17日、18日と札幌に仕事で行きました。札幌駅を降りて、雪の多さ、気温の低さに、かつて札幌に住んでいた私ですが、少し驚きました。
その札幌に住んでいたおばあちゃんと一緒に暮らすようになって、ふた冬目。「こっちは雪が降らないのかねえ」と空を眺めることが多いおばあちゃん。23日の夜、降ってきた雪。しかも大きな牡丹雪に、パジャマに着替えつつあったおばあちゃんを、「雪、降ってるよ!」と呼んで、ベランダを開けて、見てもらいました。「ほんとだ。雪、降ってる」と、暗い夜空に目を向け感動していました。
新年の12分の1が間もなく過ぎると、2月初めの3日は節分。その翌朝、住んでいるマンションの部屋のドア前に豆が撒かれていれば、そこのおうちには、たぶん、小学生以下のお子さんがいます。
節分の豆まきと、語呂合わせのように「恵方巻」がセットされているのが普通になってきています。もはや、それが日本の伝統文化になりつつあります。今年の恵方は、北北西。
北北西と言えば、1959年のアメリカ映画、ヒッチコック監督『北北西に進路を取れ』がすぐに思い浮かびます。主演は甘いマスクのケイリ―・グラントで、ヒッチコックお得意の「巻き込まれ型サスペンス」映画です。
恵方巻が巻き鮨である理由は「福を巻き込む」からで、切らずにかぶりつく理由は「縁を切らない」という意味があるとか。いわば、「巻き込み型幸運」呼び寄せ法なのでしょう。
和食レストランとんでんでは、只今、恵方巻のご予約を承り中です。
えび、ずわいがに、穴子、いくら、サーモン、いか、とびっ子の7種類の海鮮を巻き込んだ「海鮮恵方巻」、受験生のお子様に特におすすめの北海道富良野産豚ロース肉使用の「恵方かつ巻」、たまご、きゅうり、穴子、味付しいたけ、サーモン、紅しょうが、とびっ子、7種類の具材にレタスとマヨネーズを添えた海鮮サラダ巻の「恵方巻」3種をご用意しています。とんでんの恵方巻は、美味しいのが自慢です。
「我が家の恵方巻は予約を入れてあるから、今年の節分もお楽しみに」と、そして「もう寒いから窓、閉めよう」といつまでも、なつかしそうに雪に目をやる、おばあちゃんに声を掛けました。