プロ野球観戦だって一人で行こうと思う人は少ないだろう。一緒に行ってくれる仲間がいれば、スタジアムに行って生(なま)で見てみたいと思う人もいるだろう。

 そんな趣旨で社内”プロ野球観戦ツアー”が5月22日(火)の西武ライオンズ対横浜ベイスターズ戦から始まり、第2回目の6月13日(水)、千葉マリンスタジアムでの広島東洋カープ対千葉ロッテマリーンズ戦の参加者が募られた。

 野球観戦より生ビールを飲みに行っているのじゃないか、と言われている”超愛妻家” ”メチャクチャ子煩悩(こぼんのう)”でも有名な、東京都内の店舗の店長がいて、彼は社内観戦ツアーが始まる前からスタジアム観戦マニアとしても知られている。

 彼は観戦ツアー1回目の時から、店舗から必ず3名参加、ということを宣言している。2回目の時、異動してきて2カ月の女子社員を誘ってみた。 店舗業績では結果をしっかり出す店長で、店長仲間の誰からも一目を置かれているけれど、どちらかと言うと、シャイな店長で、そんな店長からお誘いを受けて、行ってみようかなと思った女子社員もシャイ。

 その彼女から観戦レポートが届いた。以下は、彼女の実況中継ふうのレポート紹介です。

 …いよいよ楽しみにしていたプロ野球観戦です。午後4時半に千葉マリンスタジアムに集合。幕張メッセの駐車場に着き、車から降りると海の香りがしました。子供のころの北海道の海が懐かしく思える。夕方近くの4時半だというのに天気は絶好調で、お日様はまだギラギラです。

 球場前のイベント用ステージ横で、ふだん会う機会のない、他地区・他店舗の参加者と合流しました。千葉の房総半島にある店舗からは、野球のうまい店長に誘われて社員1名、アルバイトさん2名も参加です。

 試合開始までショップでグッズを買ったり、待ち切れないように、立ち並ぶ屋台で早々とビールを買って飲んだり、タコ焼きを買って食べたりしながら、ステージのショーを楽しみました。

 プロ野球観戦にはこんな楽しみもあるんだと、皆さん、ある種、童心に返ったような、きっと心の中はお祭りを楽しむ少年少女になっていたと思います。たとえ、ビールを飲んでいたとしてもです。

 気づいたら、うちのお店の店長の姿が見えなくなり、ちょうど球場前のステージで大声コンテストをやっていたので、一緒にきたチーフが、マイク前で、うちの店長の名前を大絶叫しました。

 最後の「U~~~~!」が会場にながく響きました。

 もう一人、観戦ツアー参加者で大の広島ファン、埼玉の店舗の店長がこの大声コンテストで「前田さ~ん!かっとばして~!」と体がよじれるほど思いっきりよく叫んでいました。

 ちなみにこの店長、学生時代には野球部にいたとかで、後日、6月21日におこなわれた社内ソフトボール大会で、昨年秋の第1回大会につづいてチームを優勝、2連覇に導いた実力派の本物の野球ファン。

 うちのチーフの絶叫が届いたのか、店長がビールを手に、にこにこしながら戻ってきました。みんながそろったところで、バレンタイン神社でボビー像を囲んで記念撮影。ハイチーズ!です。

 いよいよ球場に入り、予約のボビーシートへ。かくいう私もビールを少々たしなみます。ゲームを楽しみながらのビールは最高です。

 試合は、1回裏にロッテが、福浦の3ランで先制、ベニーのタイムリーなどで一挙に6点で、会場は敵も味方も大騒ぎ。

 三塁側は前田選手のユニフォームを着て応援している方が圧倒的に多くもちろん黙っていられないのは、大声コンテストで「前田さ~ん!かっとばして~!」と絶叫していた広島大ファン、ほそおもて、精悍な顔付きの店長も同じ気持ちでしたでしょう。祈りを込めていました。

 6回表の攻撃で、その願いが通じて、”男・前田”のタイムリーで3点。感きわまって、今にも涙を流しそうなくらいしびれていた店長。思わず、大丈夫ですか? と声をかけたくなりました。

 メジャーリーグのイチロー選手も崇拝する前田智徳選手の勇姿を生で見られ、私も最高の気分でした。

 結果は、8回裏に1点を加えたロッテが7対3で完勝。

 試合終了後に、座っていた場所で、もう一度、記念撮影。

「また、球場で会いましょう」と熱気もさめやらぬまま、お別れとなりましたが、この日参加の15名は私にとって、心を一つにした最高の仲間となりました。もう大満足でした…

 以上が彼女の実況ふうエキサイティング・レポートでしたが、彼女をさそった店長いわく、実は彼女、トランペットを吹くことが趣味だそうで、彼女のトランペットのリードで応援してみたかった、と言っておりました。 というより、彼女は胸の中で感激のトランペットを吹いていたかもね。