関東は、さすがに暑い日が続いておりますが、自宅の近くにピンクの花を涼やかにつけた、百日紅(さるすべり)の並木の通りがあり、おしゃれだなと、車のスピードをスローダウンさせる時があります。 お盆期間に入ってきて、8月9日の土曜日あたりから、帰省が始まっているようです。 「いらっしゃいませ」と、店長として初めてのお盆を迎えた30代半ばの彼。 にこにこした年輩のご夫婦をお迎えしたところ、店長のネームを見て、「あら店長さん。代わったのね。孫の顔が見たくて娘夫婦の所にきたの。今夜は、久々ににぎやかに利用させていただくわ」と奥様。 「ありがとうございます」娘さん夫婦と小さなお孫さんも少し遅れてやってきた。店長は、お客様に負けないニコニコ顔で「さあ、どうぞ」と、お客様をお席にご案内した。 彼の笑顔には、子供のような純真さがあって、お客様だけでなく、お店のスタッフみんなからも好感を持たれている。 自分の家族に「店長になる」と誓ってから5年。この5年の間にもいろいろなことがあった。彼自身もケガをしたり、けっこうなワインディングロード、曲がりくねった道だった。けれども、念願の店長になれた。 赴任先は初めての店舗で、従業員さんの名前をおぼえることや、お店の造り、設備の把握などで、慣れるまでかなりの日時を要した。でも、彼のベビーフェイスのような笑顔は、従業員さんに受けいれられる魔法の笑顔でもあった。 赴任して2か月後、忙しい営業も一区切りついたところで、従業員さんがサプライズで、彼の歓迎会を開いてくれた。彼はそのみんなのあたたかな思いがうれしかったし、そして泣かされた。帰るには距離がある自宅に、酔って帰らなくても良いように、宿泊ホテルまで用意してくれたことに。 「いらっしゃいませ」次から次にご来店されるお客様に、新店長の明るい声がフロアに響きます。 ※ご家族で、とんでんの美味しい料理、美味しいお飲み物をどうぞ、お召し上がりください。