関東の花で今、何がきれいかと言うと、菖蒲(あやめ)です。その花の色も純白と、濃紫の2種類で、それが何とも気品があるのです。 和食レストランとんでんの「北海道そば」は只今、「北竜そば」でございます。 産地の北竜町は北海道のやや中央に位置し、全国一の「ひまわり畑」が有名で、開花シーズンには25万人以上の観光客が訪れています。 北海道のそば作付け面積は、昨年実績で国内全体の34%を占めています。生産量ともに、北海道の市町村が上位を占めており、そば王国と言っても過言ではありません。 北竜町に隣接する沼田町は、父の弟のお嫁さんの実家があり、50年以上も前のことですが、何度か遊びに行ったことがあり、当時は北竜沼田と呼んでいたように思います。 父の弟は、旭川で古くから「旭川窯」の窯元を名乗り、陶芸家で今も、夫婦で陶器を焼いています。 父の弟は、父とかなり年齢が離れていて、甥である私達兄弟と年齢がさほど離れていないため、叔父さんと呼ばず、兄ちゃんと呼んでいました。したがって、叔父のお嫁さんも、姉ちゃんと呼んでいました。その姉ちゃんの実家がある沼田に、冬休みに訪ねたことがあるのです。 旭川駅から蒸気機関車に乗り、札幌方面に向かう途中の深川駅で乗り換え、沼田の駅で降りると、吹雪の中を馬橇(ばそり)で迎えに来てくれていました。姉ちゃんの実家は稲作農家で、蹄鉄屋さんもやっていました。馬を耕運機代わりに、どこの農家でも飼っていた時代だったのでしょう。 冬休みに遊びに行って、何泊か泊まったのだと思いますが、ある日、広い野原で裸馬に乗せていただきました。その勇姿が、写真に収められています。その写真を撮ってすぐに、馬が全速力で駆け出しました。振り落とされまいと必死になって馬のたてがみにもつかまっていましたが、後ろから追い駆けてくる姉ちゃんの弟も追いつくものではありません。馬がやっと停まった先は、自分の厩(うまや)の前でした。 北竜そばは、今も清澄な農業王国で育った「そば」です。ぜひ、ご来店いただきまして、のど越しの良さを味わっていただければ、とご案内申し上げます。