関東は、桜が散り、約束のように花水木が咲き始めました。 つい先日の土曜日の夜、帰宅すると、すぐに妻から「旭川のIさんから、2度、電話があったよ」と言われ、「Iさん?」と聞き返しているところへ、電話が鳴り、ナンバーディスプレーを見ると、0166ナンバー。 「旭川市東5条8丁目のI.Tだけど、わかる?」と電話の向こうから。 驚きました。 「わかります、わかります。I先生、どうしたのですか」 なんと50年ぶりの中学校2年の担任で英語の先生でした。 「君はまだ、とんでんにいるのか。2日前に、北海道新聞にとんでんの社長のインタビュー記事が大きく載っていて、君は関東に転勤して、まだ在籍しているのか」とI先生。 「はい、まだ、います。定年を超えてなお、勤めさせていただいています」と私。胸がどきどきしています。 「新聞記事を読んで、君のことを懐かしく思って、どうしても声が聞きたくなってさ。古い年賀状を探し出して、君の自宅の電話番号があったので、掛けたのさ。力強い、いい会社に勤めているな。そこで君も頑張っているんだろう」とI先生は一気に話し掛けてきました。 「はい。ありがとうございます」私は感動で手が震え始めていました。 「君の3年の担任のY先生と、ついこの間、偶然、外科のリハビリセンターで会ってね。その時も、君の話が出て盛り上がって、なんか、偶然が続いて、どうしても今日は君の声を聞きたかったんだ」とI先生。 「そんなふうに思っていただいて、ありがたいです。先生からお電話をいただけるなんて。先生には本当に可愛がっていただきましたから。今でも時々、先生のことを思い出しています」と私。 I先生に憧れて、英語の勉強に力を入れ、校内英語弁論大会にも出させていただいたことも、強く思い出に残っています。 「僕は80歳になったよ。君はいくつになった?」とI先生。 「65歳です。けれども、気持ちは先生に可愛がっていただいたままです」 「ハハハッ、そうか。君の活躍をこれからも楽しみにしているよ。元気でいてくれ。今日は思いがかなったよ」 「先生も、お元気で。いついつまでもお元気で」と電話を切りました。 電話を置いて、こんなことってあるのだろうかと、胸の動悸がしばらく、おさまりませんでした。