関東は梅雨となっておりますが、昔(数十年前)ほど、毎日のように鬱陶(うっとう)しい雨という感じではなく、6月末になっても週に一度きりしか雨は降っていません。

 それどころか日中はカッとお日様が暑いくらいで、「夏はやっぱりビールでしょ」というビール好きには「ビールが飲みたいなあ」と思わせてしまうほど変な空梅雨(からつゆ)のような日がつづいています。

 そしてビール党は、やっぱりジョッキ生がたまらなく恋しくなるのも夏です。

 自宅では慣れれば発泡酒も第三のビールもいける、という世のお父様方が増える中、暑くなれば、外では「自分へのごほうび」とかなんとか理由を付けてやっぱり冷えたジョッキ生の誘惑には勝てそうにないものです。

 筆者は高校まで北海道の旭川にいましたが、四十年前、東京の大学に進学したので、初めての東京の梅雨、夏の暑さには本当に参ったものです。

「夏負け」「夏バテ」「夏やせ」なんて言葉が季語のようにありました。今のようにエアコンなんてない時代ですから。最高のぜいたくは扇風機で、濡れタオルを首に巻いて団扇(うちわ)であおぐ、今でいうエコスタイルがほとんど。関東の夏の水道水はぬるく、田舎のポンプで汲み上げた冷たい地下水が恋しかったものです。

 学生時代の夏バテ対策は、学生食堂の安いカレーライスに生卵をつけること、食欲とお金があれば大学前の安い中華屋でレバニラいためを一週間に一度か二週間に一度食べること、食欲がなくて流動食だけしか受け付けないのなら、究極の夏バテ対策として、黒ビールに生卵の黄身だけを入れて黄身を潰さずにゴクリと飲み込むこと。

 その黒ビールを入手するのが大変でした。そこらの近所の酒屋にはありませんでしたから。今のような栄養ドリンクのない時代で神話、伝説、おまじないがまだ幅をきかせていました。それでも今よりとても満足することがいっぱいあった時代でした。

 その黒ビールが今は簡単に手に入りますし、生だって飲める時代です。

 芳醇(ほうじゅん)な香ばしい黒ビールののどごしは、けっこうくせになる味です。2杯目は、普通の生と半々に合わせたハーフ&ハーフにするのも今風(いまふう)です。

 夏の夜は車を置いて、お仲間、奥様、ご家族とさまざまなお話をしながら、エコで歩きながらご来店されると、ビールもゆっくりお楽しみいただけます。

 7月1日からは、人気のサワー類も北海道メロンサワー、ブルーハワイという新サワーもふくめ10種類でご来店をお待ちしています。

 おつまみも定番の「枝豆」「ソーセージ盛合せ」「とんでん特製いか塩辛」はじめ、「鮭の切り込み」「まぐろ竜田揚げ」「とりのなんこつ揚げ」「鮭とば」「はたはたのから揚げ」「ジンギスカンのから揚げ」「わかさぎのマリネ」「かすべの煮付け」という珍しい一品料理もそろえています。

 どうぞ、とんでんにご来店いただきまして、しっかり冷やしたおいしい生ビールでこの鬱陶しい夏の暑さに涼を取り入れてはいかがでしょうか。