前回につづく、新入社員導入研修における、G営業部長の熱いメッセージの部分その②をお贈りします。

 〇…新入社員の皆さんは、入社式を終えて店舗に配属されますが、その前にこの導入研修での鮨手握り研修の競争があります。

 誰が一番を取れるか、全員に期待をしながら楽しみにしておりますが、勝ち負けの話をさせていただくと、勝つのはたった一人です。

 2番もビリも同じです、という言い方はこの研修の場では厳しすぎるかもしれませんが、勝つのはたった一人なのです。

 つい、昨日まで学生だった皆さんは、50人いれば25位以内に入れば及第点、合格であろう、と自分を慰める人がほとんどだと考えます。しかし、社会人として、仕事人として、プロとして、勝ち負けの話をするのであれば、二番も負けです。そういった競争意識というものをしっかり持ってほしい。

 そして必ず一番を取るんだ! という高い志(こころざし)を持っていただきたい。

 店舗に配属されても、身近な目標を一つ一つ自分におきながら、その目標を一つ一つクリアすることによって、皆さん方は成長していき、店舗にとっては本当に大切な人財になっていただけると考えます。

 その中で、自分はどうなりたいのか、ということも大事なことだと考えます。

 競争をして一番を取るんだ、ということももちろん大事です。そして将来どうなりたいのか、ということも本当に大事なことなのです。

 自分の目標というものを身近な目標、半年後の目標、一年後の目標、三年後の目標、もっと先の目標というものを自分自身で決めた目標であるならば、必ずやり遂げるんだ! という鋼(はがね)の意志を持っていただきたい。

 何をやっても簡単にあきらめないで、目標を掲げたからにはどこまでもその目標に向かって、執念を持って自分に負けないで取り組んでほしい。そのことが自分自身を強くします。たとえ負けても強くなれます。勝ってもっと強くなれます。

 その目標の置き方、そして自分自身はその目標に対して本当に誠実に向き合ってチャレンジするための行動をしていったか、いなかったか、ということを振り返り、反省することも自分自身を大きく成長させるんだ、と思ってください。

「目標は高く!」ということを皆さんにお願いします。

 私が店長だった時の話ですが、3年半いた店舗の2年くらいたった頃、本当に仕事が少しずつうまくいくようになっていきました。

 そのきっかけは、初めの2年間は「仕事のさせ方」を考えてきました。しかしながら、自分の考えを強要する考え方では決してうまくいかないなと思い直し、「仕事のしてもらい方」ということを考えるようになりました。

 そしてパートさん一人一人に、本当にやりがいを持って仕事をしてくださるようになったな、と感じ始めた時、本気でこの店を『世界一のレストラン』にしてやろう、と思いました。

 そのことをミーティングで、パートさんに伝え始めたのですが、その当時はおそらく大半の従業員がピンときていなかったのではないかと思います。

 しかし、従業員であり仲間でもある一人一人と個別に理解を深め合い、自分の弱さをさらけ出しながらも、一人一人の心をつかみ取ることで、どんどん私の考え方をわかっていただけるようになって、その2カ月後、3カ月後くらいに、ミーティングでまた同じ話をしました。

 この店を『世界一のレストラン』にしてやるんだと!

 その時、パートさんたちは私の考えに共鳴して、本気になって世界一を目指してやろうという気持ちになってくれたように感じました。なぜなら結果としていろいろな数字に表れてきたからです。

 人に動いてもらおうと思えば、その人の心をつかまなければ駄目だということを心底感じました。

 新入社員の皆さんにはサービス業としてのとんでんを選んでいただきまして、縁あってこういった導入研修にも参加していたただいていると思いますが、やはり、お客様に喜んでいただける職業を選んだということです。 お客様の喜びを本当に自分自身で感じ取って、そのことがやりがいに結び付くような仕事を選択してくれた、ということでは、お客様だけではなく、仲間の従業員に対しても、人と人との温かみのあるコミュニケーションを大切にしていただきたい…〇

つづく