社内で人気の第3回ソフトボール大会が11月6日に予定され、参加チームそれぞれに気合が高まっていたが、当日は霧雨程度だったものの、前夜からの雨でグラウンドが使用できず、中止となってしまった。

 大会運営は営業部が主体だったので、早朝から営業部の次長、地区マネジャーほか本部マネジャーが関東本部に集結。参加者に配るペットボトルのお茶、家族のお子様のお菓子詰め合わせセット、試合後の懇親焼肉パーティーの材料、今回は気温も下がってきていることから豚汁なども用意され、役割分担で配送体制が組まれていたが、すべて本部で足止めとなった。

 雨であれば、大会は順延の日程取りが難しく、中止と決まっていたので本部に集結した面々は無念やるかたない表情で、黙々と喜んでもらおうと準備していた品々の後片付けに徹し、午前9時過ぎには若づくりのトレーニング姿の面々は解散となった。

 ところが、ひとり、本部に残っていた地区マネジャーがいた。あちこちに電話を掛けている。相手はどうやら、地区内の今日のソフトボール大会出場予定メンバーである。

「せっかく、公休を取って、ソフトボールをやろうと思っていたんだから、室内でやれるボウリングをやらないか」と誘っているのである。

 この地区マネジャー、実は10月2日から開始の北海道フェアメニューの影の提案者。本部で社長の顔を見ると「北海道の新鮮な牛乳を売りたいなあ」「北海道フェアやったら当たると思うんだけどなあ」と聞こえよがしに2カ月くらいぼやいていた。

 それが実現して、関東で大好評となった。ご来店のお客様は、11月15日(木)開始の北海道フェアの第2弾、毛蟹がどんと大きく載った予告ポスターもご覧になったと思います。

 なんでも諦めずに言い続けてみるもんだという実例をつくった地区マネジャーである。

 その地区マネジャーが、せっかく野外でのソフトボールをやる気になっていたのだから、それが室内のボウリングに代わってもいいじゃないか、と呼びかけるところがまたいい。

 この呼び掛けに応じたのは、彼の担当地区内5店舗の12名。内訳は、ようこそ参加のパートさん3名はじめ、社員4名、チーフ3名、店長1名、そして呼びかけ人の地区マネジャー1名であった。

 チーフ3名の中にはサウスポーの女性チーフがいた。彼女はテレビ東京で毎週火曜日午後7時から放映されている「ミリオン家族」のスポンサーとして和食レストランとんでんのCMに出演した。素人さんの彼女が役者さんと堂々と渡り合っての演技に、プロのCM製作スタッフもうなったとか。

 このCMは当社ホームページでも視聴できるので、見ていただけばわかるが、このCM主役の美山加恋も同じサウスポー。CM製作中は美山加恋から彼女はすっかり慕われ、仲良しになったと言う。

 また、参加1名の店長は、今年の春の定期異動で店長に昇進したフレッシュ店長。夏のビール販売コンペで5位(7月)、企画アイデア賞も受賞、おせち料理販売でも店長会議の店長発表で「店長は店の鮮度」という名言で会場を唸(うな)らせた。

 ソフトボール大会変じて地区内ボウリング大会となったが、前回のソフトボール大会の副賞のお食事券の残りがあり、それを賞品にしたとのこと。 1位3千円、2位1千円、3位500円、最多ストライク賞500円というささやかな賞であったが、時に大いに笑い、時に大声で盛り上がり、ストレス解消になってスカッとしたとのこと。

 地区内ボウリング大会後の表彰式、懇親会はボウリング場近くの地区外の店舗で2時間。敵に塩(売上)を送ることも忘れない。というか、余裕のあるところを敵に見せているのか。どうだ、こっちのみ~ずはあ~まいぞなのか。

 翌日、本部にきた地区マネジャー。「いやあ、体中が痛くて」と腰をさすっている。「ところで成績は?」と聞くと、「私がうまいと、しらけるでしょう」と少し笑って「正直、若い社員にはかなわないですよ。私は70~80点でしたけれど、最高得点の社員は3倍の240点ですから」と、今度は高笑いして涙さえ浮かべているのは、本当に体中が痛いらしい…。