今は実年齢より5歳を引くと、その人の顔だと言われている。

 入社して11年目の採用担当の彼は2店舗の店長経験もある。大卒入社で11年在籍だから当然30歳は過ぎているけれど、マイナス5歳と言わないまでも20代にしか見えない。明るい笑顔がなお若く見せている。

 そんなことで、来春新卒予定の高校、専門学校、短大、4大の採用面接で就職志望者には会うなり、近しく思っていただけるようだ。

 その彼が、この間、ちょっとうれしい話があったんですよ、と話しかけてきた。

 東北の高校の就職担当の先生からの電話なのですが、先生のお子さんが大学生で、埼玉に住んでいるのだそうです。そのお子さんを訪ねて、一緒にとんでんで食事をしたところが、「とても感じが良かった。料理もおいしいし、接客サービスが実に行き届いている。こんなに感じの良い店で食事をしたことは今までなかった」と先生が話してくれたそうです。

 そこまで聞いているだけで、彼はうれしくて、東北の先生に「ありがとうございます」と受話器を持ちながら頭を下げたとのこと。

 ところが話はそれで終わらず、その先生はこう話をつづけたそうです。 「こういう会社なら、うちの来春、卒業する生徒をあずけられる。特に礼儀正しいのが良いですね」と言われて、この言葉に彼はもっとうれしくなったそうです。

「当校には就職を希望している素直な良い生徒がいましてね。その子に、関東に和食レストランチェーンのとんでんという会社がある。ぜひ推薦するから受けてみないかとすすめたんですよ」と言ってくださったとのこと。

 これにはもう、胸の底から、ふつふつと感動が沸き上がり、声も震えるほどで「先生、本当にありがとうございます」と答えながら、何度も頭を下げました、ということでした。

 今年は9月16日から高校生の就職活動が解禁となり、緊張しながら当社を訪れる若い高校生を、彼の”20代の笑顔”が安心させ、リラックスさせています。 「面接者のどの子も私の弟や妹のようで」と彼は快活に笑う。